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[DS]メテオス

メテオス


ハード  :ニンテンドーDS
ジャンル :打ちあげパズル
プレイ人数:1人〜4人
発売日  :2005.03.10
価格   :5,040円[税込]
備考   :1カートリッジで4人までの対戦可能
メーカー :バンダイ
開発   :キューエンタテインメント
ゲームデザイン:桜井政博
プロデューサー:水口哲也



縦横どちらかに、同じ柄のブロックを3つ以上並べると上に向かってすっ飛んでいく、落ち物パズルゲームです。

ブロックが並んだ時点でそれらのブロックが「点火」され、画面上部に向かって周辺のブロックを押し上げます。打ち上げによって上側フレームを越したブロックは消え、消えきらなかったブロックは、重力に従って落ちてきます。一気にそろえるブロック数が4、5と増えるたびにブースター威力が強くなり、画面上のブロックを一気に押し上げることもできます。全てを消すことができるとボーナスです。

「重力」と書きましたが、ステージによって重力や横に並ぶ最大ブロック数が異なり、打ち上げ易さなどのバランスが変ってきます。このアイデアが秀逸で、同じルールにもかかわらず、ステージが変るだけでかなり操作感が変化するのです。

ゲームを繰り返す内にポイントが溜まり、新しいステージや音楽、アイテムを入手できます。これが1人プレイのモチベーション維持にかなり貢献しています。

ブロックをそろえるためには、タッチペンでブロックを「タテにずらす」というシステムです。タッチパネルの使用法として、かなり素晴らしいものでした。

テトリスから始まり、ぷよぷよ、ボンブリス、ぱずるだまなど、もう食いつくされたと思われた落ち物パズルにも、新しい機軸が存在したことを身を持って示しているゲームです。それだけですごいことです。

ガチャガチャやっているだけでもできる間口の広さと、上級者になるほど一気に高得点を狙える尖り具合が同居しています。スマブラでも採用されていた「オートハンディ」が採用されており、これをオンにすれば、技術力に差があってもCPUが毎回判定をし、ハンデをつけてくれます(ただし、実際に使うとやや不条理なほどハンデがついたりしますが)。アイテムスイッチのオン・オフもできます。

ゲームとしても非常に面白いのですが、音楽はかなり素晴らしいです。ステージごとに音楽が異なり、打ち上げる時に鳴る音もステージBGMとマッチしており、ゲームをプレイすることが楽器を奏でるような感覚に変化していく所は凄いです。同じ水口氏のプロデュース作品ですので、Rezに似ている部分だと思います。

私が好きな曲は、「対戦者を待機している」状態で流れる曲です。チープな音で、和音がどんどん重なっていき、最もテンションが上がった所から一気に流れるように違うパターンがはじまる、という。いつか、こんな音楽を作ってみたいです。 公式サイトに行くと書いてありますが、2004-2005 CESA GAME AWARDSで優秀賞を取っているようです。最優秀賞はドラクエ8、他の優秀賞はこちらへ。大合奏!バンドブラザーズBioHazard4も優秀賞をとったのですね。